放送大学クイズ研究会ブログ

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早押しクイズに必要な「道具」

 早押しクイズをするには、次に挙げる「道具」が必要です。踏み込むと色々あるのですが、当ブログでは極めてスタンダードな早押しクイズを想定して話を進めます。

 

(1)問題を徐々に伝える道具
 オフラインでは、主に出題者が問題文を読み上げることで提供される機能を実現するものです。問題文の内容を、情報ゼロから始まって問題文全体まで徐々に解答者に伝えていきます。時間と共に増える情報量を元に解答者はボタンを押すかどうかをリアルタイムに判断します。問題文が1文字ずつ順次表示されるクイズゲームも視覚を通して同じことをやっています。
 当ブログでは、音声を通じてこれを行う道具として、通話アプリケーションの「Skype」と「Discord」を紹介します。また、視覚を通じてこれを行う道具として、スマホ向けクイズゲームアプリの「みんなで早押しクイズ(みんはや)」を紹介します。

 

(2)最初にボタンを押した人を判定する道具
 オフラインでの早押し機に相当する機能です。未経験の方はまず触ったことがある方の方が少ないのではないでしょうか。テレビ番組で使うような道具ですが、複数の方が独自に製作した早押し機が出回っており、市中の大会やサークルではこれを使っています。
 オンラインでは、最初にボタンを押した(=解答意志を表明した)人を判定するのに専用のアプリケーションを使う方法がしばしば取られています。当ブログでは、Windows用アプリケーションの「PCOQ4」と、ブラウザベースで動作するWebアプリケーションの「長屋クイズアリーナ3」を紹介します。かつては「チャットでいち早く『?』とか『!』を発言した人に解答権」などの手法も使われていましたが先のアプリケーションの利便性と快適性によってあまり行われなくなってきています。

 

(3)得点状況を管理する道具
 正解や誤答を判定し、与えられた賞罰を反映させた状況を確認するためのものです。場の状況(点数、休み、勝抜、失格など)は、出題者にとっても解答者にとっても重要な情報ですので、多くの場合公開情報として扱います。オフラインでは、ホワイトボードに書き込んだり、プロジェクタで投影することで行います。
 オンラインでは、早押し判定を行うツールに得点管理機能が備わっており、それを利用することがほとんどです。

 

(4)問題
 忘れてはいけないのがクイズの問題です。自分で問題を作っても良いですし、書店でもクイズの問題集が売られています。外部にはあまり知られていませんが、クイズ愛好者たちが作った問題や大会で使われた問題が、紙の同人誌や電子書籍の形で頒布されています。

 

 今後の記事では、それぞれのツールについて、使い方や設定についてご説明していければと思います。